ブロック6個で?!こんなに簡単にゲームができる!!
初心者につくってほしい「タッチミー」
Scratch(スクラッチ)は、子どものプログラミング教育向けに開発されたツールで、とても扱いやすいのですが、さて、何から手をつけたら良いのか?と頭を悩ます方が多いようです。
Scratchについてもっと詳しく知りたい方はこちらをご覧ください。

2022.05.18
Scratch(スクラッチ)について
プログラミングを始めるなら、まずはScratchから!Scratchは、ブロックを積み木やパズルのように並べてゲームや...
今では、書籍でもネットでもScratchに関する情報はあふれていますが、中にはいきなり難しいプログラミングの用語を使って説明しているものもあり、プログラミングどころかパソコンのキーボード操作にも不慣れなお子さんにとって、そうした情報にはじめに触れてしまうと、「やっぱりプログラミングは難しい」とネガティブな気持ちにさせるだけです。
まずScratchの楽しさを知ってもらうには、難しい言葉は一切使わず、簡単で、それでいて楽しいゲームを作ってもらうのが一番です。
そこで、今回は、「Scratchははじめてだけど、むずかしくないの?」「Scratchって何ができるの?」と思っているお子さん(だけでなく大人の方)にうってつけのゲーム「タッチミー」を紹介します。
画面の緑のハタをクリックするとゲームスタートです。
動きまわるネコをマウスでクリックして、すべてのネコを消すとゲームクリアです。
単純なゲームですが、画面いっぱいのネコを消していくことが「気持ちいい」ので結構ハマってしまうはず。
ネコの動きが複雑で、作る(プログラミングする)のが大変そう、と思われかもしれませんが、何と、たったブロックを6個つなぐだけで出来てしまいます!
「タッチミー」の作り方
それではさっそく、作り方を説明します。
まず、GoogleChrome、Safariなど、お使いWebブラウザでScratchのサイトを開いてください。
画面上、Scratchのロゴマークとなりの「作る」をクリックするとゲームを作る画面が表示します。


画面一番左の「イベント」をクリックして、『緑のハタが押されたとき』ブロックをとなりのエリアに持ってきます。

次に「制御」をクリックして、『ずっと』ブロックを先ほどの『緑のハタが押されたとき』につなぎます。

次は「動き」をクリックして、『1秒でどこかの場所へ行く』を『ずっと』ブロックの中に入れます。

また「制御」をクリックして、今度は『このスプライトが押されたとき』を、『ずっと』ブロックの下に置きます。

そして「見た目」をクリックして、『隠す』ブロックを『このスプライトが押されたとき』の下につなぎます。これでネコをクリックすると画面から消すことができます。

最後に、ネコが消されたままでは再度ゲームをするときに困るので、必ずゲームスタート時にネコが表示されるように、「見た目」から『表示する』を『緑のハタが押されたとき』と『ずっと』ブロックの間に入れます。

これで、プログラムは完成です!
あとは、スプライトリストのネコを、マウスを右クリックして「複製」で、お好きなだけ増やしてください。

さあ、完成したら「緑のハタ」をクリックしてゲームスタート!
もっと面白く!改造しよう!!
どうでしたか?たった数分であっという間にゲームを作ることができました!
ただ、遊んでいるうちに、何か物足りなくなってきませんか?
そう思ったらしめたものです!あなたはきっとScratchでもっともっと楽しいゲームをつくりたくなったはず。
それでは、ここで、もっとゲームをオモシロくする、簡単な改造方法をお教えします。
まず、ネコごとに、『1秒でどこかの場所へ行く』ブロックの「1」という数字をもっと大きな数にしてみたり、もっと短い数(0.5など)にしてみると、ネコが動き回る速さを変化させることができます。

また、ネコがクリックされたときに音がでるように、「音」をクリックして『ニャーの音を鳴らす』ブロックを入れてみましょう。音はゲームには大切な要素です。音が入るだけでぐっと面白さが増したはず。

他にもネコの大きさを変えたり、他のスプライトに変えてみたり、アイデア次第でどんどん自分だけのオリジナルゲームにしていくことができます!
プログラミングは難しい?
最近、「プログラミングを覚えたいんです!」「子どもにプログラミングを習わせたい!」というお声をますます多く頂くようになりました。
ですが、そうした気持ちはあっても、途中でプログラミング学習に挫折したり、お子さんがプログラミングに関心をもってくれない、という悩みも、また多くなっているようです。
「プログラミング」は、確かに習得するにはかなりハードルが高いですスキルです。
でも、そもそも『プログラミング』を覚えたい、学びたいと思うのはなぜでしょうか?
これからの時代に必要そうだから?会社の上司から命令されたから?学校の成績を上げたいから?
おそらく、こうした理由でプログラミングを学び始めた方は8割~9割、途中で挫折するでしょう。
プログラミング自体はあくまで、ツールでしかありません。ツールはあくまで、目的があってこそ意味があるものです。
楽しめるゲームが作りたい!役に立つアプリが作りたい!
こうした明確で確固たる目的がプログラミングを学習する際には最も大切です。
本人に関心が無かったり、明確な目的が無いようであれば、逆にプログラミングは学ばない方が良いでしょう。無駄に挫折感を味わうだけです。
そして、いきなり難しいテーマに取り組むのではなく、簡単なところから、少しずつ積み上げて行くことが肝心です。
今回の「タッチミー」のように、パソコンやタブレットの操作がある程度できる方なら、誰でも作れるものにトライして、ちょっとでも「面白い!」と思ったら、そのワクワク感を大事にしてください。
もっと面白いゲームにしたい!という強くて明確な動機があれば、Scratchのプログラミングを覚えることも決して苦ではないはずです。
むしろ新しいスキルやテクニックを覚えて、もっと面白いゲームにすることが出来れば、プログラミングを学ぶこと自体が「楽しい!!」「気持ちいい!!」となってきます。
苦しみながら学んでも、そんなものに意味はありません。
とはいえ、多少の苦しみはありますが、それを乗り越えた時の達成感と喜びは、「ゲーム」をしているときの楽しさにも似ています。
プログラミングこそ、「楽しみながら学ぶ」ことを忘れずに。
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